2018/01/01〜05/31再現性検証
【地震スレットスコア】
異常あり(A) | 異常なし(B) | |
地震あり(a) | 12 | 15 |
地震なし(b) | 4 | 120 |
・異常なしで地震ありは長野、山梨、静岡、愛知県、八丈島以北の伊豆諸島でのM3.0以上をカウントした。
・異常なしで地震なしは日数をカウントした。
・警告率: Aa/Aa+Ab=75% (異常を発表した内、1週間以内に地震もあった割合)
・的中率: Aa/Aa+Ba+Ab=39% (異常があり、1週間以内に地震があった割合)
・空振り率: Ab/Aa+Ba+Ab=13% (異常があり、1週間以内に地震がなかった割合)
・見逃し率: Ba/Aa+Ba+Ab=48% (異常がなく、1週間以内に地震があった割合)
【異常と相関すると思われる地震】
・下記に毎日の状況報告の内異常があり、相関すると思われる地震のあり、なしの場合のGraph Dataを示す。
・日付、時刻は状況報告発表の日時である。
・下記ほとんどの地震は異常を観測してから24時間以内に発生している。長くて5日であった。
・注: 各Graphの縦軸はdBmとなっていますが、負数の場合はほぼ較正されたdBm値ですが、正数の場合は較正されていなくてmV表示です。
(Portable Spectrum Analyzerがないため現地での較正ができないため)
2018-01-06 02:49 JST 函南観測点FM見通し内観測で異常を観測しました。
相関地震→ 2018/1/6 5:48 伊豆大島近海 震度3 M4.6
2018-01-10 02:01 JST 函南観測点VHF帯見通し内観測で異常を観測しました。
相関地震→ なし
2018-01-15 01:15 JST 函南観測点VHF帯観測で異常を観測しました。
相関地震→ 平成30年01月15日03時17分 15日03時12分頃 伊豆大島近海 M3.5 震度3
2018-01-18 02:10 JST 函南観測点VHF帯観測で異常を観測しました。
相関地震→ 平成30年01月19日15時48分 19日15時45分頃 長野県南部 M3.1 震度2
2018-01-27 02:48 JST 函南観測点VHF帯で異常を観測しました。
相関地震→ 2018/1/27 15:00 東海道南方沖 震度1 M4.4
2018-03-01 02:52 JST 函南観測点VHF帯見通し内で異常を観測しました。
相関地震→ 2018/3/1 12:32 山梨県中・西部 震度1 M2.5
2018-03-03 01:43 JST 函南観測点VHF帯2周波同時観測で異常を観測しました。
相関地震→ 2018/3/3 7:36 八丈島東方沖 震度1 M4.5
2018-03-07 01:26 JST 函南観測点VHF帯見通し内で異常を観測しました。
相関地震→ 2018/3/12 14:54 静岡県西部 震度2 M2.7
2018-03-17 02:07 JST 函南観測点VHF帯見通し内で異常を観測しました。
相関地震→ なし
2018-03-24 01:29 JST 函南観測点VHF帯見通し内で異常を観測しました。
相関地震→ 2018/3/25 23:37 八丈島東方沖 震度3 M6.1
2018-04-04 02:44 JST 函南観測点VHF帯見通し内で異常を観測しました。
相関地震→ 2018/4/7 10:34 静岡県西部 震度1 M3.2
2018-05-02 03:18 JST 函南観測点VHF帯2周波同時観測で異常を観測しました。
相関地震→ なし
2018-05-03 01:51 JST 函南観測点VHF帯2周波同時観測で異常を観測しました。
相関地震→ 2018/5/3 10:06 静岡県中部 震度1 M2.9
2018-05-06 02:47 JST 函南観測点VHF帯2周波同時観測で異常を観測しました。
相関地震→ 2018/5/6 15:04 八丈島東方沖 --- M6.0
2018-05-07 00:22 JST 函南観測点VHF帯2周波同時観測で異常を観測しました。
相関地震→ なし
2018-05-11 01:58 JST 厚木観測点LF帯2周波、浜松観測点VHF帯見通し内で異常を観測しました。
相関地震→ 2018/5/12 10:29 長野県北部 震度5弱 M5.1
【雷発生状況】
・過去データの入手ができないため検証できませんでした。
【検証結果】
・先に報告した2つの地震前兆と同様の結果となり、再現性はあると判断します。
・このPage冒頭に記載した地震スレットスコアから分かるように警告率、的中率、空振り率、見逃し率は現状では止むを得ない数値と考えます。
・当会で実施している植物生体電位観測、多周波帯2周波同時観測、AM放送波活用電離層擾乱観測、FM放送波見通し内観測は
Low Costで実施でき、地震予測に有意であり、今後観測点を増設し、より精度の高い地震発生予測を行いたいと思います。
・見逃し率の向上が一番重要で、観測点の増設が不可欠です。
【参考論文】
・群馬大学 本島教授
・中波帯 2 周波同時観測により捉えた 3.11 東北地方太平洋沖地震の前兆